「志おとろへし日は」    三好達治 こころざしおとろへし日は いかにせましな 手にふるき筆をとりもち あたらしき紙をくりのべ とほき日のうたのひとふし 情感のうせしなきがら したためつかつは誦しつ かかる日の日のくるる ..

Read more

             雪   太郎をねむらせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。 二郎をねむらせ、二郎の屋根に雪ふりつむ。 『測量船』 『測量船』(そくりょうせん) は三好達治の詩集。達治の処女詩集で39編の詩を収録 ..

Read more

冬の長門峡 長門峡に、水は流れてありにけり。 寒い寒い日なりき。 われは料亭にありぬ。 酒酌みてありぬ。 われのほか別に、 客とてもなかりけり。 水は、恰も魂あるものの如く、 流れ流れてありにけり。 やがても密柑の如き夕 ..

Read more

 われ男の子    われ男の子意気の子名の子つるぎの子詩の子恋の子あゝもだえの子 —-  われをのこ いきのこなのこ つるぎのこ しのここひのこ あゝもだえのこ <まず、私は男子である。 前向きに生 ..

Read more

旅 上 萩 原 朔 太 郎 ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し せめては新しき背廣をきて きままなる旅にいでてみん。 汽車が山道をゆくとき みづいろの窓によりかかりて われひとりうれしきことをおもはむ ..

Read more